特別企画<フルーツバスケットの魅力とは>

<はじめに>

「フルーツバスケット(以下フルバ)」というアニメ番組があります。
(テレビ東京系列全国ネット/VHS・DVDも発売中)
この番組は私が久しぶりにかなり「はまっている」作品なのです。
「どうしてここまではまったのか」を掘り下げて研究してみたいと思います。
このページを見ているあなたもきっと見たくなる?かもです。


<考察1> 主人公を取り巻く環境=共通点=

フルバの主人公である本田透(ほんだとおる)はとても明るい女の子。でも、彼女の育つ環境は決して恵まれている訳ではありません。母親に先立たれてしまい、(一部以外の)親戚からは厄介者扱いされています。しかし、それにもめげすに、高校を卒業しようとバイトをしながら生活しています。主人公にこのような人物設定をして、いろいろなお話が描かれています。ゲーム「AIR」のヒロインである神尾観鈴(かみおみすず)も、ある事情で親と離れて暮らしている上に、友人ができないといった現状にも負けずに一生懸命生きていることが描かれています。また、セーラームーンでも、華麗な変身や戦闘シーンだけではなく、主人公の内面のこと、とりわけ「弱さ」についても描かれています。このようなことから、どの作品も主人公を「がんばって」と応援したくなるような気持ちになります。

<考察2> 声優さんの魅力

フルバでは、本田透役で堀江由衣さん(「Kanon」月宮あゆ役等)、草摩由希(そうまゆき)役で久川綾さん(「セラムン」の水野亜美役や「AIR」の神尾晴子役他)、草摩楽羅(そうまかぐら)役で三石琴乃さん(「セラムン」の月野うさぎ役他)が演じています(このページをご覧の方には説明が不要かもしれませんね)。その他の声優さんも実力派の方々を迎えており、安心して見ることができます。キャラクターが生き生きしていると感じるには、声優さんの演技力が大きく影響してくるので、この点は重要です。ちなみに、私は草摩楽羅の初登場の回を見て、「このノリができるのは三石琴乃さんしかいない」と思いました。

<考察3> シリアス系とギャグ系のベストミックス

作品としては、シリアス系とギャグ系のお話がうまい具合に散りばめられています(どちらかに偏ってしまうとお話がとても暗くなってしまったり、または、明るくなり過ぎたりしてしまいます)。ギャグ系のお話のセンスはとても素晴らしいと思います。

<考察4> 劇中で効果的に使われている主題歌「For フルーツバスケット」

フルバの主題歌「For フルーツバスケット」は、いわゆる「癒し系」の主題歌です(セラムンのような感じではありません)。メッセージがこもっている歌詞がとても印象的で、主人公の心情をうまく表現した主題歌なのですが、この「For フルーツバスケット」のインストバージョンが作品の要所要所(盛り上がる場所など)に使われています。この歌の挿入のタイミングがとても上手だと思います。セラムンでも各シリーズの最終回近くでよく用いられてきている手法ですね(AIRでもありましたね)。

<考察5> モノローグ

フルバでは、本田透のモノローグが良く使われます。この方法は、この作品においてはとても効果的な演出だと思います。

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