AIR特設ページ(テレビアニメ番組レビュー)(2005.3.6更新)

このページでは、テレビアニメーション「AIR」をレビューします。
ネタばれを含みますので、閲覧には十分お気をつけ下さい。

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ファーストインプレッション

ワイド画面を生かした構図、そして、絵の美しさ、ていねいな描きこみは一見の価値があります。ゲームで流れていたBGMがそのまま使われていることは、原作派にはたまらないですね。

第9話
「つき〜moon〜」
第9話は、第8話に続いて「過去編」となります。神奈の母の八尾比丘尼の声、どこかで聞いたことがあるな、と思ったら、「セーラームーン」のルナ役でも有名な潘恵子さんでした。今回のお話は原作のゲームを忠実に再現していますね。次は、往人が「そら(カラスの名前)」の転生したあとのお話が描かれていきます。いよいよクライマックスも近いです。
第8話
「なつ〜summer〜」
第8話から、「過去編」へ話が移ります。1000年前の翼人伝説についてのお話です。神奈、柳也、裏葉の3人を中心に展開していきます。この作品のメインのテーマである「家族」愛がより具体的に描かれていきます。実の親子ではありませんが、実の親子以上に親密な関係になっていくことがていねいに描かれています。神奈の母を捜すということで「追われる身となってしまった」3人であるため、ともすれば暗くなりがちなお話となってしまうのですが、ギャグをはさむことによって、できるだけ湿った感じにならないように配慮されています。
第7話
「ゆめ〜dream〜」
第7話は、観鈴のお話を中心に描かれています。ゲームでは「Dream編」から「Summer編(過去編)」にかけてのお話となります。往人と仲良くなるにつれて観鈴がどんどん元気なくなっていき、発作も起こしてしまいます。立ち上がることすらままならなくなっていきます。苦しさに耐える観鈴の健気さが心打たれる演出でつづられていきます。そして、往人が自分の力(法術)を観鈴のために解放します。切なさが盛り上がってきます〜。
第6話
「ほし〜star〜」
第6話は、美凪のお話の結末が描かれています。みちるの正体は本当は生まれてくるはずだった美凪の妹であること、そして、美凪や母親のことが気がかりで来ることができなかったこの世に来たこと、そして、もう戻らなくてはならないことをみちるは美凪や往人に告白します。原作ゲームをプレイした方には印象的なお別れのシーンもきちんと描かれています。「別れは悲しいけど、それまで過ごした楽しい日々を思い出として持ち続けることはできる」と。ハンカチを用意して見た方がいいかもしれませんね。
第5話
「つばさ〜wing〜」
第5話は、美凪を中心としたお話へ移りました。美凪とみちるの関係も徐々に明らかになっていきます。美凪の母親が自分の娘を「みちる」と呼んでしまうこともこの回で描かれています。そして、観鈴の話も核心へ向けてのステップを踏み出しました。ついに、「友達ができそうになると突然泣き出してしまう発作」を起こしてしまうという症状が現れてしまいました。この件についての「なぜそうなってしまうのか」ということは後で明らかにされますが、テレビ版ではどのように描かれていくのかが注目されますね。
第4話
「はね〜plume〜」
第4話では、第3話に引き続いて、佳乃を中心としたお話になっていました(もちろん、観鈴や美凪の話の伏線もところどころにちりばめられていましたけど)。ゲームで言う佳乃ルートが完了した感じですね。なぜ、佳乃が意味不明の独り言を言うのか、そして、バンダナをなぜつけているのか?などの謎も一気に解けました。BGMの使い方も絶妙で、これから来るであろう最終回に向けてどのように「魅せていくのか」期待が膨らみます。AIRは過去の話と現在の話が微妙に絡み合いつつ、メインヒロインである観鈴の話へとつながっていくのですが、今回の話も30分の枠の中で最大限生かした構成となっていましたね。
第3話
「こえ〜whisper〜」
第3話では、佳乃を中心に、この作品の本質に徐々に迫ってくる内容でしたね。BGMも物悲しい感じのもの蛾使われ始めてきました。ゲームでの結末を知っているだけに、これからの悲しい展開を予測させる感じでした。ゲーム中でも描かれていた「セミエッグ事件(?)」も出てきましたね〜。
ところで、通常、アニメでは、作品中に出てくるキャラクターの着ている服が毎回同じ、というパターンが多いのですが、この作品ではきちんと描き分けているようです。細かい点にも配慮が行き届いている感じがしますね。
第2話
「まち〜town〜」
第2話で印象に残ったのは、やはりポテト(佳乃と仲の良い野良犬)でしょうね。往人の芸がとてもお気に入りの様子で、ぴょこぴょことついていく姿は愛らしいです。観鈴と急に同居することになった往人が徐々に仲良くなってくる過程もうまく描けていると思います。今後の話に続く伏線がいろいろ出てくるので、見逃せませんね。
第1話
「かぜ〜breeze〜」
ゲームで出てきたエピソードをそのままアニメ化した感じです。

完成度の高い作品なので、無理にアニメ用のエピソードを加えるより、この方が良いと思います。原作派にとってはうれしい配慮ですね。OP・ED曲も同じものですが、ゲームの時のOPよりも短縮されていて、少し物足りない気がしました。もう少し長くても良かったような・・・。

ただ、ご存知のかたもいると思いますが、AIRはかなり壮大なお話です。それぞれのエピソードが良く練られていて、その絶妙なバランスがこの作品の味になっています。アニメは12話で終わる予定ということで、展開が少し駆け足で進んでいる感じです。原作を知っている人なら帯丈夫だと思いますが、アニメからAIR(という作品)に興味を持った人がついてこれるかちょっと心配です。

第1話では、主要な登場人物が登場します。主要キャラクターの紹介的な感じです。この作品は、夏という季節が描かれているのですが、青い空、目のさめるような緑の木々がとてもよく描けていると思います。私自身はPC版のゲームをプレイしていたため、このキャラが動くとこんな感じになるんだな、ということに感動を覚えました。

声優さんも作品の雰囲気にあった実力派の方が起用されているので、安心して見ることができます(みちる@田村ゆかりさんは何となくD.C.アニメの芳乃さくら嬢のような感じですが・・・)。

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