山口市教育委員会文化財保護課 主任主事 吉村 慎太郎 氏に「凌雲寺跡の発掘調査―近年の調査成果を中心に―」と題し講演をしていただきました。
今回の講演は最新の発掘調査の状況を写真を多く使用したスライドとA3サイズの見やすい資料で詳しく、またわかりやすく説明していただきました。
現在は埋め戻され見ることのできない発掘時の貴重な写真を通し、凌雲寺に対する新たな知見を得ることができました。
吉村先生、ありがとうございました。
また本日の講座では最新となる会誌43号の配布・販売、会員を対象とした「オンライン講座実施」に関するアンケート、また新聞社による取材等も行われ、いつにもましてにぎやかな講座となりました。
協力していただいた方々、本当にありがとうございました。
5月24日(土)春の現地探訪が開催されました。今回は大内氷上地区の史跡巡りです。
あいにくの雨により参加者は減ったものの、長靴姿に色とりどりの傘という光景は、雨にも負けず、風にも負けず、頼もしい限りでした。
といっても車に便乗しての移動に変更したので歩いた距離はわずか、青空のもとで散策できなかったのは、本当に残念でした。
最初に訪れたのは、山根観音堂です。かつて氷上山興隆寺にあった建物を移築したものです。
上杉氏の“竹に雀”の紋が目を引きます。今回は堂内の聖観音立像を特別に拝観させていただきました。
後方の山には木喰仏や奇兵隊軍艦 福田侠平の遺髪墓もありました。
続いて訪れた南明山乗福寺は、琳聖太子の供養塔と大内重弘、弘世の墓もあり、大内氏の歴史を感じられる場所です。
紅葉の隠れスポットとしてもお勧めです。
そして今回1番長く滞在した場所は、大内氏の氏寺 氷上山興隆寺です。
ここではご住職の説明を聞きながら、中講堂に安置されている本尊や庫裏の見学など、貴重な時間を過ごすことができました。
また、梵鐘の鐘撞き体験も好評でした。大内義隆寄進の重要文化財です。響き渡る鐘の音を聞きながら、隆盛を極めた往時に暫し思いを馳せてみました。
最後は大内弘家の供養塔がある光円寺を訪ね、そこで解散となりました。
今回は、足元の悪い中での寺巡りとなり、本堂の上がり口では濡れた足跡を何度も目にしました。
参加された方々には不便をおかけしましたが、それも含めていい思い出になりました。
皆さん、お疲れ様でした。
秋芳町地方文化研究会会長 藏本 隆博 氏に「大内義隆 逃避行の足跡―美祢郡岩永村にて―」と題し講演をしていただきました。
講演は「陰徳太平記」や「防長風土注進案」等を引用するだけでなく、地元の研究家ならではの視点と見解を追加した形で進められ、
講座終了後には先生のもとに次々と質問者が訪れる等、大好評のうちに終了しました。
藏本先生、ありがとうございました。
講座は第1回と同じく昨年実績を大きく超える方に聴講いただき、また講座冒頭には第1回目に行われたアンケート結果についても紹介いたしました。
協力していただいた方々、本当にありがとうございました。
九州大学大学院 比較社会文化研究院教授 伊藤幸司氏に「大内氏の外交史料を読む-遣明船の朝貢品調達をめぐって-」と題し
講演をしていただきました。様々な資料を基に遣明船の朝貢品をめぐる物語を詳しく、また楽しく説明していただき、講座と同時に
行われたアンケートでも大好評の結果となりました。
伊藤先生、ありがとうございました。
講座は一般の方を含め170名を超える方に聴講いただき、また会場では興隆寺改修のための募金も行われました。
協力していただいた方々、本当にありがとうございました。
1月18日に令和7年度総会を開催しました。
総会では令和6年度の活動結果および令和7年度の事業計画について審議し了承されました。
また本年度は役員改選の年でもあり、新旧役員の交代についても報告・承認されました。
青木会長、長い間ご苦労様でした。
探訪会では今年度も5回の公開歴史講座の開催と春・秋2回の現地探訪会を実施する予定です。
多くの方の参加をお待ちしています。
総会後には野田かつひこさんのミニコンサートおよび会員同士の交流会も実施されました。
参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
10月13日に大内政弘公墓所の清掃を実施しました。
大内文化探訪会では毎年10月に「大内政弘公墓所」の清掃活動を行っています。
本年度も参加者12人で政弘公の墓と、隣りにある師成親王の墓およびそこに至るまでの道の草刈り等を実施しました。
昨年の清掃活動より1年がたち生い茂っていた雑草もきれいになり、気持ちよくお参りしていただけるようになりました。
参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
本年度最後となる講座は、放送大学山口学習センター客員教授 金谷匡人氏を迎え「大内氏と妙見信仰」と題し講演いただきました。
講演は「文化人類学から妙見信仰へアプローチする」と先生がおっしゃられた通り、普段の講座とは一線を画すものとなりました。
とは言え難しい概念的な説明も、わかりやすい資料で丁寧に説明していただいたので、私たちも最後まで楽しむ事ができました。
本年度の公開歴史講座は今回で終了となります。本年度も多くの方に参加いただきありがとうございました。
来年度の参加もお待ちしております。
大内文化探訪会 秋の探訪旅行に行ってきました。
今回は初めての一泊旅行ということで、出雲国を駆け巡りました。
尼子氏の本拠地 月山富田城跡や国宝 松江城、多くの銅剣が発掘された荒神谷遺跡など、歴史好きなら一度は訪れたい場所。
暑さも忘れて楽しみました。
「縁結びの神様」として日本一有名な出雲大社、神聖な神魂神社で心を清め、稲佐の浜や古代出雲歴史博物館で神話の世界を感じ、
古代ロマンあふれる旅でした。
暑い中一緒に出雲路を旅した皆さん、防長交通さん、有難うございました。
徳地史談会 吉松 桂二 氏に「東大寺再建と徳地」と題し講演をしていただきました。
講座には徳地から吉松氏の応援団も駆けつけていただき、また会場入り口と壇上には「重源さんの町、徳地」の幟も立てられるなど、
いつもよりにぎやかなものとなりました。
講座内容もよく聞く「重源上人」にスポットを当てたものではなく「なぜ徳地の木材が使われたのか?」に焦点を当てた形で進められ、
古文書の記載などから新しい視点も盛り込んだ内容となっており、非常に興味深いものでした。
山口市教育委員会文化財保護課 主幹 北島大輔 氏に「考古の青春-旧制山高歴史教室と郷土史研究會-」と題し講演をしていただきました。
講座は考古学がテーマなので難しい内容になるかと思いましたが、アニメのモデルになった人物の紹介や歌の紹介(生歌を披露していただきました)
なども交え、非常にわかりやすくまた楽しい内容で、笑い声や拍手も起こるなど最後まで興味深く聴講することが出来ました。
また講座受付では今年度の大内文化探訪会会誌の配布、講座開始前にはその紹介なども実施されました。
昨日は好天に恵まれ、さわやかな街道ウォークとなりました。
幕末山口に仮寓した七卿、刺客に襲われ瀕死の重傷を負った井上馨、湯田出身 夭折の詩人 中原中也、温泉をこよなく愛した山頭火など、
往時に思いを馳せながら楽しく歩くことができました。
皆さんお疲れさまでした。
今八幡宮 宮司 小方礼次氏氏に「大内氏と今八幡宮」と題し講演をしていただきました。
今八幡宮の歴史や大内氏との関わり、社殿の特徴などについて詳しく説明していただきました。
講座はスクリーンに映した写真を中心とした形で進めていただいたので、非常にわかりやすく最後まで楽しく聴講することが出来ました。
また講座冒頭では第1回目に実施したアンケート結果についてもご報告させていただきました。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。今後の活動の参考にさせていただきます。