トップページ小野地区の概況・小野公民館の歩み≫地名の由来 真尾
 
地名の由来
  
真尾の風景
  
   
  「この村は佐波川べりの村で以前は二瀬になって流れていた。一瀬は南の山辺りへ突き当たって流れていた。その突き当たったところに大石がたくさんあって、そこに何とも知れぬ化け物が住みついていて、岩間からしっ尾を出す。そのさまはもの凄いものであった。噂は大きくなって多くの人が見にくるようになったが、来てみると噂のとおり真に尾が出ていたので真尾というようになった。」(防長風土注進案)
  ところが、「防長地名渕鑑」には、「矢筈嶽北面の裾野長尾を曳いて山脚を佐波川の碧波に洗う。山容秀麗にして風光真に掬すべきなり・・・・・・。これを嘆美して真尾と名づけたるべし。」
  佐波川に向かって伸びるなだらかな女性的な長尾の姿はほんとうに美しい。伝説よりも自然景観から名づけられたものであろう。
『ふるさと小野 第5号 −地名の由来と著名な人物ー』小野郷土史研究会 より抜粋
 
小字の地名の由来
 
 (おといはら)
 郷の下はずれに広々とした野原あり、次第に田畠となった。村の下はずれ故乙井原というようになった。(地下上申)
   
 (なかづか)
 佐波川が二瀬になって流れていたころ、このあたりは中島になっていた。次第に田畠、家屋ができ中塚というようになった。
 
 (すけやす)
 化け物が住んでいたころ、化け物が村人を悩ますことは多かったが、この地に住んでいた人は不思議に殺された人もなく、むしろ、化け物が助けてくれました。そこで、この地を誰でも助かり安心して暮らせたということで「助安」というようになったといわれています。 
 
 (すな)
 砂地。昔、谷川の堤防が決壊してこのあたりは砂で埋もったという。
 
 (うえだ)
 高いところにある田
 
 (さかもと)
 この付近の山々や峯々は松尾山天皇院光明教寺の十二坊が点在していたところで、これらの峯々に上る入口、坂本の意。
 
 (いのやま)
 山の麓にて、昔、竹薮があって猪がたくさん籠っていたので猪山というようになった。(地下上申)
 
                                                             以上
『ふるさと小野 第5号 −地名の由来と著名な人物ー』小野郷土史研究会 より抜粋
             『小野の伝説と昔ばなし』小野郷土史研究会 より抜粋 
 
 
 
 
  
小野地区の概況へ TOPページへ